忍者ブログ
平成の合併が過ぎ、今私はここで暮らしている。 ほくえんの風を 身体中に感じながら。
[2510]  [2509]  [2508]  [2507]  [2506]  [2505]  [2504]  [2503]  [2502]  [2501]  [2500
主人公、長谷川洋一郎は幼き頃、親の離婚で名字が変わった。
父親は家族のもとを去っていった。
ちょうど大阪万博のころ、そんな思い出からの物語で始まった(上)
月日はたち
その
主人公は、結婚し子供が生まれて、今その長女に子供が産まれオジイチャンになった。
そして仕事は老人ホームの施設長をしている。
五十代後半で、自分より先輩である施設に入所している人たちを見て、何を思ったか。
出て行った父親は、遺骨になって主人公のもとに帰ってきた。
その血のつながった父親の、人生に関係した人とのつながり。
父親は、どんな人生だったのか。
登場人物に
生涯独身を貫いた下山小雪さんがいる。トラック運転士の神田さんがいる。
また
若い自分史を製作するライターの西条真知子さんがいる。
人は、人生の終わりに、どうなるかわからない。
最後
主人公長谷川洋一郎の血のつながった父親はどうなったでしょうか?
私たち、佐久間町に残った佐久間中学校の同級生は佐久間町が浜松市に合併するときに同窓会をやろうと話が出た。
45歳の時に、その同窓会は始まった。
私は
佐久間地区の同級生の家を回っているときに、その同級生の死を知った。
お母さんは泣ていた。
45歳50歳と佐久間で行った同窓会も55歳の時には浜松のホテルコンコルドとなった。
その時、誰かが、亡くなった同級生の名前を言って黙祷をした。そんなことをかすかに覚えている。
確か。
出口治明さんは言った。人生とは
喜怒哀楽だと。
今生きている私たちにできること
それは手を合わせること。
それしかできない。
人は喜ぶ楽しいを求めている。それは怒る哀しいを忘れたいため。
しかし、忘れることはできても消し去ることはできない。
喜ぶ楽しむ陰には怒る哀しい心があるのだ。
重松清作品「ひこばえ」上下、読み終わった。
長距離トラックの運転手、神田さん。
血のつながった親父に最後に付き合ってくれた人、その人が、この物語を、その父親の人生を色づけている。
人の数だけ人生がある。

拍手[3回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
HN:
しんしん
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/02/20
趣味:
走ること・空手・詩吟
自己紹介:
12市町村が合併して出来た新浜松市
そこは政令指定都市になった。
その都市の北の隅っこ山間部に佐久間町に暮らしています。
当時、合併の説明に、佐久間町の役場の職員が私の地域に説明に来た。
静岡市に合併した井川地区を例にとり
「佐久間町もイズレ井川地区のようになるでしょう」
と、他人事のように言っていた。
これから私の暮らす佐久間町はどの様になっていくのだろう。
そんな寂しい気持ちでいたころ、ウルトラマラソンを走る人に出会い、
「遠い未来を憂い悲しむより、今を楽しもう」
そんな気持ちになり、自分で北遠でマラニックを企画するようになった。

合併して10年がたった。
当時立ち上げたNPO「がんばらまいか佐久間」元佐久間町の議員が頑張っている姿を見て感動した。
9年間その活動に協力したが、理事たちの夢や希望のない言葉に失望して今は水窪のNPO「山に生きる会」に参加させてもらっている。


袖振り合うも他生の縁
こらからも、偶然でほんのささやかな出会いを大切に、人との絆を大切に、残された人生を歩んでいきたいと思う。
「お金ではなく人の出会いででっかく生きろ」
中村文昭さんYouToube
https://www.youtube.com/watch?v=3myR2kVJ3ns

”しんしん”55歳  
2015/11/25現在。。。
カウンター
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
カウンター
忍者ブログ [PR]