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平成の合併が過ぎ、今私はここで暮らしている。 ほくえんの風を 身体中に感じながら。
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斜面集落「横吹」そんな我が家に上るとき、何故こんな山の中腹に家があるノダ。と、思った。
幼少のころの記憶にある。
そんなとき母親が言った言葉
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」
大正の終わりに生まれ、二十歳で「横吹」に嫁に来た、母親の言葉を思い出す。
「横吹」を去って数十年たって、そんな言葉に違和感を覚え、今その言葉を振り返る。
自分より上の立場の人を考えるな。下の人のことを考える、こと。
もっと大変な想いの人がいることを考えろ。かな。
だけど、人は、誰かを羨ましいと思い、そこへ辿り着こうと努力していく生き物、その結果、便利な今の生活が叶ってきたのだ。
「上を見て暮らして今がある」
昭和の中期、私が育った環境は、戦争が終わり年々、便利なものが我が家に入り込んで生活が快適になってきた。電化製品、プロパンガス、その他
便利を求めるが故に、捨てたものもある。
斜面集落「横吹」には生活道路を造る計画があった。しかし、それは叶わなかった。我が屋までの間に他人の土地がある。
私たちは「横吹」を捨てた。
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」
「上を見るな、下も見るな。今の自分を生きろ」
何方も間違いではない。
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」
大正の終わりに生まれ、二十歳で「横吹」に嫁に来た、母親だから出た言葉だろう。
青春という人生の盛りに戦争があった。
今は、その母親の時代ではない。そんな時代ではない。自由の時代だ。日本は。
「上見て暮らすな、下見て暮らせ」
世界では、その母親が経験した戦争をしている国がある。
日本では、便利さを追うが故に豊かさを見失って行く人がいる。

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プロフィール
HN:
しんしん
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/02/20
趣味:
走ること・空手・詩吟
自己紹介:
12市町村が合併して出来た新浜松市
そこは政令指定都市になった。
その都市の北の隅っこ山間部に佐久間町に暮らしています。
当時、合併の説明に、佐久間町の役場の職員が私の地域に説明に来た。
静岡市に合併した井川地区を例にとり
「佐久間町もイズレ井川地区のようになるでしょう」
と、他人事のように言っていた。
これから私の暮らす佐久間町はどの様になっていくのだろう。
そんな寂しい気持ちでいたころ、ウルトラマラソンを走る人に出会い、
「遠い未来を憂い悲しむより、今を楽しもう」
そんな気持ちになり、自分で北遠でマラニックを企画するようになった。

合併して10年がたった。
当時立ち上げたNPO「がんばらまいか佐久間」元佐久間町の議員が頑張っている姿を見て感動した。
9年間その活動に協力したが、理事たちの夢や希望のない言葉に失望して今は水窪のNPO「山に生きる会」に参加させてもらっている。


袖振り合うも他生の縁
こらからも、偶然でほんのささやかな出会いを大切に、人との絆を大切に、残された人生を歩んでいきたいと思う。
「お金ではなく人の出会いででっかく生きろ」
中村文昭さんYouToube
https://www.youtube.com/watch?v=3myR2kVJ3ns

”しんしん”55歳  
2015/11/25現在。。。
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