「ニュートンの林檎と粉ミルク」
コペル君がビルの屋上で人間は一分子みたいだ、と感じた。そしてオジサンに手紙を送った。
コペル君の手紙の内容に、オジサンはひどく感心した。
そしてオジサンはコペル君に返事を書いた。
コペル君が赤ちゃんのとき粉ミルクを飲んだ話、その話から話題は広がりを見せた。
コペル君が着ている服、それも誰か作っている人がいる。今朝の食事もそうだ。その食べ物に出たオカズ、お米、も誰かの働きがあって自分の口に入るのだ。
誰かの働きで、今の自分があるのに、今そのことを大人が感じていない人がいる、そんな現実をオジサンは優しく語っている。
地球を包んでしまうような網目をつくりあげたとはいえ、そのつながりは、まだまだ本当に人間らしい関係になっているとはいえない。人間同士の争いが、いまだに絶えないんだ。
原文まま
そのおじさんのノートの最後に、お母さんの事が書いてある。
君のお母さんは、君のために何かしても、その報酬を欲しがりはしないね。君のためにつくしているということが、そのままお母さんの喜びだ。君にしても、仲のいい友だちに何かしてあげれば、それだけで、もう十分うれしいじゃないか。
人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにはありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だ。
原文まま
森町三倉「勉強会」
年末の宿泊を伴った集まりに、女性で一人だけ参加している人がいた。
神樂坂で夕食を食べ、ムーハウスに戻り二次会の準備に男どもが精を出していた。12月森町三倉の夜は冷たい。
暖炉の薪はパチパチと音を立てて燃え上がっていた。
風呂上がりの、その女性が酒の宴に入ってきた。男どもの会話がたった一人の女性で、やさしい会話になる。女の人は偉大だ。
私は翌日、佐久間での防災訓練のため早めに就寝した。そのため最後まで酒の付き合いは出来なかった。その後どうなったかは分からない。
朝の6時半には森町三倉を出発したかったのだ。
翌日、下さんと、その女の人が起きていて、下さんがご飯を食べていた。私にも食事が用意されていた。
そのとき飲んだ、温かい味噌汁の味が、忘れられない。
おじさんのノートに書いてあった。
人間が人間同志、お互いに、好意をつくし、それを喜びとしているほど美しいことは、ほかにはありはしない。そして、それが本当に人間らしい人間関係だ。
私には、その女性が美しく見えた。
森町三倉「勉強会」
そこで経験した人間関係、私に素晴らしい思い出を私に与えてくれた。
そこは政令指定都市になった。
その都市の北の隅っこ山間部に佐久間町に暮らしています。
当時、合併の説明に、佐久間町の役場の職員が私の地域に説明に来た。
静岡市に合併した井川地区を例にとり
「佐久間町もイズレ井川地区のようになるでしょう」
と、他人事のように言っていた。
これから私の暮らす佐久間町はどの様になっていくのだろう。
そんな寂しい気持ちでいたころ、ウルトラマラソンを走る人に出会い、
「遠い未来を憂い悲しむより、今を楽しもう」
そんな気持ちになり、自分で北遠でマラニックを企画するようになった。
合併して10年がたった。
当時立ち上げたNPO「がんばらまいか佐久間」元佐久間町の議員が頑張っている姿を見て感動した。
9年間その活動に協力したが、理事たちの夢や希望のない言葉に失望して今は水窪のNPO「山に生きる会」に参加させてもらっている。
袖振り合うも他生の縁
こらからも、偶然でほんのささやかな出会いを大切に、人との絆を大切に、残された人生を歩んでいきたいと思う。
「お金ではなく人の出会いででっかく生きろ」
中村文昭さんYouToube
https://www.youtube.com/watch?v=3myR2kVJ3ns
”しんしん”55歳
2015/11/25現在。。。
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