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平成の合併が過ぎ、今私はここで暮らしている。 ほくえんの風を 身体中に感じながら。
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1990年代
私がフジユニバンス水窪事業所で働いていころ
またバブル景気が一段落したころ
ブラジルから、その会社に働きに来ていた青年がいた。
多くの人が水窪で共同生活をして、水窪事業所で工作機械を相手に働いていた。
その中に
日系三世のパドロフ(仮名)がいた。
工場の夜勤作業の休憩の時に、片言のパドロフの日本語で話をした。
家族で日本に来て働いているパドロフは、日本でお金を貯め、トラクターを購入し
ブラジルで農場を経営する
そんな夢を語ってくれた。

当時の夜勤作業は男性ばかり
男同士での話となると、どうしても出てくる話はスケベ話。
ある人が
コールガールの話を持ち出した。
何処の国のが良いダ~
見たいナ。
パドロフは
「ア○○カ人ダメダメ」
とかいって笑っていた。

そんなパドロフが
私に
ブラジルの彼女の写真を見せてくれた。
日系三世の綺麗な子だった。

そして、その彼女が日本に働きに来ると嬉しそうに私に話してくれた。
働くところは富山県のあるホテルだそうだ。

同じ職場の先輩、ケンジさん(仮名)に、その話をした。
「ホテル、、、そりゃーヤラレテよしだワイヤ」
俺も、そんなことを心配した。

俺はパドロフに言った。
彼女の事が心配だと、その働くところは大丈夫なのかと。
次の日から
パドロフは仕事に来なくなった。

俺は職場の班長に怒られた。
「余分な事を言わがって」
と。
彼女を心配したパドロフは富山県に行ったのだろうか?

あれから20年
あのときのパドロフ、今頃はブラジルで農場を経営しているだろうか。
byしんしん

 

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プロフィール
HN:
しんしん
年齢:
64
性別:
男性
誕生日:
1960/02/20
趣味:
走ること・空手・詩吟
自己紹介:
12市町村が合併して出来た新浜松市
そこは政令指定都市になった。
その都市の北の隅っこ山間部に佐久間町に暮らしています。
当時、合併の説明に、佐久間町の役場の職員が私の地域に説明に来た。
静岡市に合併した井川地区を例にとり
「佐久間町もイズレ井川地区のようになるでしょう」
と、他人事のように言っていた。
これから私の暮らす佐久間町はどの様になっていくのだろう。
そんな寂しい気持ちでいたころ、ウルトラマラソンを走る人に出会い、
「遠い未来を憂い悲しむより、今を楽しもう」
そんな気持ちになり、自分で北遠でマラニックを企画するようになった。

合併して10年がたった。
当時立ち上げたNPO「がんばらまいか佐久間」元佐久間町の議員が頑張っている姿を見て感動した。
9年間その活動に協力したが、理事たちの夢や希望のない言葉に失望して今は水窪のNPO「山に生きる会」に参加させてもらっている。


袖振り合うも他生の縁
こらからも、偶然でほんのささやかな出会いを大切に、人との絆を大切に、残された人生を歩んでいきたいと思う。
「お金ではなく人の出会いででっかく生きろ」
中村文昭さんYouToube
https://www.youtube.com/watch?v=3myR2kVJ3ns

”しんしん”55歳  
2015/11/25現在。。。
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